うさぎの健康状態に関係する糞について紹介します。
うさぎのウンチが2種類あるってご存知ですか?飼育していなければ、なかなか知る機会は無いですよね。なぜ、ウンチが2種類に分かれているのか…
そして、うさぎを観察していると、お尻に口をつけた後にモグモグと口を動かしているのを見たことがある方もいらっしゃると思います。ウンチを食べている⁉︎汚くないの⁉︎と気になってしまいますよね。
しかしその行動には、うさぎの健康に重要な秘密があり、そのためにウンチが2種類に分かれているんです。
可愛いうさぎに謎の行動…そのワケを解説していきます。
Contents
🥕うさぎのウンチは2種類ある⁉︎
通常の糞と盲腸糞の違いについて知りましょう
うさぎの糞には、通常の糞と食糞をするための盲腸糞の2つの種類があります。
通常の糞(硬糞)
丸くてコロコロとしていて硬いものは通常の糞で、健康な証拠です。主食の主原料によって色が異なる場合があります。
アルファルファが主な場合、やや黒っぽい糞をします。
チモシーが主な場合、アルファルファの糞に比べて大きめで緑色が混じったような茶色。
※高繊維であるチモシーの方が、消化機能をより活発に動かせているということが分かります。ですが、必ずチモシーが良いというわけではなく、成長期や妊娠中などの栄養が必要な時期はアルファルファでしっかりと栄養を摂らせることの方が大事です。
盲腸糞(軟糞)
柔らかくて粘液に包まれツヤがあり、ぶどう房状にまとまっていることもあります。臭いを発するのが特徴ですが、こちらはうさぎが直接口をつけて食べているので、普段はあまり目にすることはありません。
🥕うさぎはウンチを食べるの⁉︎
うさぎの習性、食糞について知りましょう
うさぎは盲腸糞を食べることによって、必要な栄養を摂取しています。これが「食糞」という行動です。
植物の細胞を包むセルロースという物質は簡単には分解できません。うさぎは盲腸に微生物を住まわせ、これらによってセルロースを分解し、ビタミンやタンパク質などうさぎにとって重要なエネルギーへと変えています。
胃腸をもう一度通過させ無駄なく栄養を取り入れる必要があるのです。
また、通常の糞を食べることもあります。香りが残っていたり、もっと繊維を摂りたいなど、うさぎにとっては理由があってのことですので、汚いと思わずに理解してあげましょう。
🥕盲腸糞を頻繁にみるのは?
盲腸糞を食べない時には原因を調べましょう
食糞は毎回全ての盲腸糞を食べているわけではなく、食べずに排泄したり落ちていることもあります。たまに目にする程度であれば問題ありませんが、頻繁に目にするようであれば、食べていないのかもしれません。盲腸糞を必要としない状況であったり、食べられない状況を作り出しているのではないか…原因を調べ、うさぎを取り巻く環境を見直す必要があります。
栄養過多
- 食事は適正であるか
- おやつ等の与えすぎではないか
消化機能の低下
- 飼育環境に変化はないか
- 生活リズムは整っているか
- ストレスを感じているのではないか
体の不調
- 食べられない状況にあるのではないか(肥満・ケガ・病気など)
🥕まとめ
うさぎの食糞という行動、汚いからやめさせたいんだけど…と思う方もいるかもしれませんが、これはうさぎにとって必要なことであり、きちんとした理由があったのです。うさぎの健康維持のためにもそっと見守ってあげましょう。
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